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ボクシング世界ミドル級 統一ランキングを勝手に格付け

ボクシングマニアがWBA・WBC・WBO・IBFのランキングを勝手に統合して実力順にランキングにしてみました。完全に個人的な見解です。

1位.サウル・アルバレス

スーパーウェルター級、ミドル級、スーパーミドル級3階級制覇チャンピオン
PFP:3位
通称:カネロ
出身:メキシコ
生年月日:1990年7月18日
身長:175cm
リーチ:180cm
戦績:51勝(35KO)1敗2分
オーソドックススタイル
パワー・テクニック・スピードを兼ね備えたスター選手。2013年9月14日にフロイド・メイウェザーJr.と戦ったがあるが、ほとんど有効打を当てられずワンサイドで敗れている。(引き分けのジャッジは引責辞任)
ミゲールコットとのWBCタイトルマッチでは、コットのスピードに翻弄され、持ち味がなかなか出せずにいたが、パワーで押し切り、結果的には大差の判定で正規王座のタイトルを獲得。
以後、しばらくは暫定王者のゴロフキンとの対戦を避け続け、結局WBC王座を返上、ゴロフキンが正規王座に昇格したという経緯がある。
2016年始め頃までのゴロフキン全盛期は明らかに戦いを避けていたが、ケルブルック戦前後から被弾が増え、反射神経に明らかに衰えを見せ始めたゴロフキンを見て、ようやく戦う決心をした。

ゴロフキン第一戦では時折アッパーやボディ攻撃など鋭いカウンターを見せていたが、全体的には劣勢は否めず引き分けの判定はカネロが主戦場とするアメリカでもゴロフキンが勝っていたと見る向きが多い。更にカネロは試合後に薬物反応が出たが、無効試合とはならなかった。(長期的計画的な薬物摂取の疑いもある)
ゴロフキン第二戦では1Rから前に出る圧力を出し続け、得意の強烈なボディ打ちを何度もヒットさせ、ゴロフキンを下がらせた。後半スタミナ切れで反撃にあったが、結果はUDで判定勝ち。世間的にも二戦目は僅差でカネロ判定勝ちと見る向きが多い。

2位.ゲンナディ・ゴロフキン

元WBA世界ミドル級スーパーチャンピオン
元WBC世界ミドル級チャンピオン
元IBF世界ミドル級チャンピオン
PFP:5位
通称:GGG(トリプルジー)
出身:カザフスタン
生年月日:1982年4月8日
身長:179cm
リーチ:178cm
戦績:39勝(35KO)1敗1分
オーソドックススタイル
全盛期は左の強烈かつ正確なジャブを起点に自分のペースに持ち込み、パワフルな連打で潰しにかかるスタイルで、世界タイトルマッチ17連続KO勝ちという世界記録を持っている。
パワーだけでなく間合いの詰め方や当て感も非常に高く、バックステップを多用して有効打をほとんどもらわない上、左右どちらでもガードの上からでも致命的なダメージを与えられるパワーがある。
しかし、2016年頃から雑な攻めと反応低下による被弾が増え、多くのボクシング関係者から全盛期を過ぎたとと見られている。カネロとの第一戦では公式採点でも4ポイントリードだったが、結果は三者三様の引き分け。うち1名はカネロ信者の女性ジャッジが紛れ込んでおり、世間から大きな非難を浴びた。

3位.ダニエル・ジェイコブス

現IBF世界ミドル級チャンピオン
通称:The Golden Child(ゴールデン・チャイルド) / Miracle Man(奇跡の男)
出身:アメリカ
生年月日:1987年2月3日
身長:185cm
リーチ:185cm
戦績:35勝(29KO)2敗(1KO)
オーソドックススタイル(スイッチも可能)
長いリーチとややトリッキーな動きで相手を翻弄し、相手が少しでもぐらつけば一気にラッシュを叩き込んで強引にKOに持ち込むのが得意なスタイル。試合は見ていて面白いが、時々攻めが雑になるのとガードが下がりがちで唯一KO負けを喫したピログ戦のように不意にカウンターをもらってしまうこともある。
ゴロフキン戦では頻繁にスイッチしてゴロフキンにペースを握らせず、長いリーチと鋭いカウンター強打を生かしてゴロフキンを得意の距離に入れさせなかったことが功を奏し、中盤以降ゴロフキンが珍しくスタミナ切れを起こして僅差の判定負けに持ち込んだ。再戦した場合、一戦目ようにクリーンヒットをもらってダウンするような事がなければ、僅差で勝てる可能性は十分にある。
5/4DAZNで中継されるカネロとの統一戦では不利が予想されているが、カネロのパワーと圧力に屈せず、ゴロフキン戦でやったようなアウトボクシングに徹してカウンター狙いでいけば勝算はある。序盤からボディをもらってしまうような展開ならほぼ勝ち目はないだろう。

4位.ジャーモール・チャーロ

現WBC世界ミドル級暫定チャンピオン
元IBF世界スーパーウェルター級チャンピオン
通称:Hitman(殺し屋)
出身:アメリカ
生年月日:1990年5月19日
身長:183cm
リーチ:187cm
戦績:29勝(22KO)無敗
オーソドックススタイル
スーパーウェルター級ではほぼ敵無しの状態で、二階級制覇を目論んでか、アルバレスを追いかけてか、IBFのベルトを返上してミドル級に転向した。
弟は同階級の元WBCチャンピオンで双子の弟のジャーメル・チャーロ。
ホルヘ・セバスチャン・ヘイランドやウーゴ・センテノJr.、ミゲール・コットらを下しているオースティン・トラウトにも勝っている実力者だが、カネロやゴロフキンクラスには一歩及ばない印象。

5位.ロバート・ブラント(ロブ・ブラント)

出身:アメリカ
戦績:25戦24勝(16KO)1敗

6位.デメトリアス・アンドラーデ

現WBO世界ミドル級チャンピオン
出身:アメリカ
戦績:25戦25勝(16KO)無敗

7位.セルゲイ・デレイビャンチェンコ

出身:ウクライナ
戦績:12戦11勝(9KO)1敗

8位.村田 諒太

現WBA世界ミドル級チャンピオン
出身:日本
生年月日:1986年1月12日(31歳)
身長:182.8cm
リーチ:188.0cm
戦績:14勝(11KO)2敗
オーソドックススタイル
ガードを固めて相手に圧力をかけて押し込んでいくスタイル。ミドル級ではパンチ力は中の上程度とされている。ブロッキングなどのディフェンス技術は非常に高くほとんど有効打をもらわないが、手数がやや少ないため、1回目のヌジカム戦のようにジャッジから消極的と見られるリスクがある。
ゴロフキンと戦った場合、ゴロフキンは触れさせず強いジャブから連打をまとめるスタイルなのに対し、村田はガードでブロッキングをして単発の強打を打ち込むスタイルなため、共に決定的なダメージ・有効打を当てられなかったとしても現在のスタイルでは印象が悪く判定負けとされる可能性が高い。

9位.エスキバ・ファルカン

出身:ブラジル
ロンドンオリンピックの決勝で村田と戦った言わばライバル的な存在。

10位.デイビッド・レミュー

元IBF世界ミドル級チャンピオン
出身:カナダ
生年月日:1988年12月22日(28歳)
身長:177cm
リーチ:178cm
戦績:39勝(34KO)4敗(2KO)
オーソドックススタイル
パンチ力・突進力はミドル級最強クラスだが、スタミナがなく、技巧派でもないため早い回で持ち味が出せなければ馬力頼みの単調な攻めに陥りやすい。ゴロフキン戦では自慢の強打をほとんど当てることができず戦意喪失し、ワンサイドでのTKO負けを喫しており、再挑戦しても同じ結果と思われる。ゴロフキン自身も対戦後にレミューのパワーについては評価している。ソーンダースにもワンサイドの判定負けを喫しており、国際的な人気・知名度は村田より高いがピークは過ぎたと見られている。

【圏外】ハッサン・ヌダム・ヌジカム(アッサン・エンダム)

元WBA世界ミドル級チャンピオン
出身:カメルーン(フランス国籍)
生年月日:1984年2月18日(33歳)
身長:181.2cm
リーチ:187.5cm
戦績:36勝(21KO)3敗(1KO)
オーソドックススタイル
村田に疑惑の判定で勝利したが、2敗は共に全盛期のデイビット・レミューとピーター・クイリン相手の判定負けのみであり、打たれ弱くダウン回数は多いものの、回復力が早く、ポイントを取るのが非常にうまい選手。パンチ力もそこそこある。元WBO暫定王者アフタンディル・クルツィゼにも判定勝ちしている。ゴロフキンと戦った場合、うまく判定まで持ち込める可能性はあるが、勝てる可能性はほぼ無い。

【圏外】ビリー・ジョー・ソーンダース

元WBO世界ミドル級チャンピオン
通称:Superb(一流)
出身:イギリス
生年月日:1989年8月30日(27歳)
身長:180cm
戦績:26勝(12KO)無敗
ケガなどでよく試合が延期される真の実力が不明なチャンピオン。ミドル級にしてはKO率が低く冒険しない試合運びを好むが、カウンターやディフェンス技術はトップレベル。デイビット・レミューやウィリー・モンローJr.、アンディ・リーにも判定勝ちしている。トップファイターとの対戦経験があまりなく、着実に力は付けているものの現状ではゴロフキンやアルバレスに勝てる可能性は低い。
※ドーピング違反の為、タイトルを剥奪された。

その他ミドル級有力選手

ゲイリー・オサリバン(アイルランド)
マーティン・マレー(イングランド)
マチエ・スレツキ(ポーランド)
ウーゴ・センテーノJr(アメリカ)
ダヴィット・パプ(フランス)
ロベルト・ガルシア(メキシコ)
ジェイソン・クィグリー(アイルランド)
アルフォンソ・ブランコ(ベネズエラ)
マット・コロボフ(ロシア)
クリス・ユーバンクJr(イギリス)
イマヌエル・アリーム(アメリカ)
トミー・ラングフォード(イングランド)
トリアーノ・ジョンソン(バハマ)
ウォルター・カウトンドクワ(ナミビア)
ホルヘ・セバスチャン・ヘイランド(アルゼンチン)
カミル・シェルメタ(ポーランド)
フリオ・セサール・チャベスJr.(メキシコ)
アンディ・リー(イギリス)
ピーター・クイリン(アメリカ)
バネス・マーティロスヤン(アルメニア)

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